火〜金曜
午前 9:00〜12:00
午後 15:00〜18:00
土曜
午前 9:00〜15:00
休診
月曜、日曜、祝日

交通アクセス

ddd

白内障について

1. 糖尿病の方、眼の合併症もあります。
糖尿病患者は現在全国で約700万人いるといわれ、その数は今なお急増しています。 糖尿病は、発病初期にほとんど自覚症状がないため軽視されがちですが、全身に及ぶ合併症をひきおこす油断できない病気です。特に「三大合併症」と言われる「網膜症」「腎症」「神経障害」は、発症頻度の高い重大な慢性疾患です。

全身に及ぶ合併症
  • 網膜症、白内障、眼筋麻痺、緑内障
  • 脂肪肝
  • 腎症
  • インポテンツ
  • 脳卒中
  • 動脈硬化、心筋梗塞
  • 感染症(膀胱炎、肺炎、感冒、肺結核、皮膚病、尿路感染症)
  • 壊疽、神経障
2. 眼の血管がつまる4つの合併症
眼の奥には、網膜というカメラのフィルムにあたる重要な膜があり、ここに多くの毛細血管が分布しています。糖尿病患者の血管は等分を多く含み、粘性が高いため、毛細血管をつまらせたり血管壁に負担をかけます。そのために網膜に酸素や栄養が不足し、眼底出血や硝子体出血などの症状を示す「網膜症」となります。
また、糖尿病によるその他の眼の合併症として、網膜症の末期的段階に発病する「緑内障」(正確には「血管新生緑内障」)、水晶体が濁る「白内障」角膜に障害が生じる「角膜症」眼球が自由に動かなくなる「眼筋麻痺」があります。
ddd
3. 自覚症状が出てからでは手遅れが多い
網膜症は、進行過程にしたがって単純、前増殖、増殖の3段階に分けられます。初期の段階では、ほとんどの患者さんに自覚症状が現れないことから、眼科を受信しないケースが少なくありません。しかし自覚症状が出てからでは手遅れのことが多いのです。糖尿病と診断されたら自覚症状の有無にかかわらず、必ず眼科で検査を受けてください。
  分類 眼底所見 自覚症状
注意 単純網膜症 網膜の小出血、毛細血管瘤、
硬性白斑(たんぱく質・脂肪の沈着)
全くない
やや注意 前増殖網膜症 網膜の細小血管拡張・閉鎖・走行異常、
軟性白斑(多数)
ほとんどない
危険 増殖網膜症 新生血管の発生、硝子体出血、網膜剥離 軽度から高度の視力低下、
ときに失明
4. 糖尿病後、約10年で半数が網膜症
「網膜症」は、本人も気づかないうちにじわじわと進行するたちの悪い病気です。血糖値のコントロール状態により進行の具合は異なりますが、一般に糖尿病を発病して約10年で、患者のおよそ半分が網膜症を合併していると言われています。驚くべきことは、毎年3,000人もの人が糖尿病網膜症によって失明しており、現在わが国における成人の失明原因の第1位となっています。糖尿病と診断されたら「まさか、自分が…」というあまい認識を捨て、適切な血糖コントロールを心がけましょう。
5. 内科の受診だけではわからない
『餅は餅屋』という言葉があるように、眼の合併症に関しては眼科で検査を受ける必要があります。内科における血糖値のコントロールが上手く行われていても、眼底検査で網膜症が進行していることがあるからです。

精密眼底検査の目安※
  • 網膜症のない人 ― 1年に1回
  • 単純網膜症の人 ― 3〜6ヶ月に1回
  • 前増殖網膜症の人 ― 1〜2ヶ月に1回
  • 増殖網膜症の人 ― 2週間〜1ヶ月に1回
※精密眼底検査とは、瞳を開いて(散瞳して)行う検査です。また、眼底以外の合併症、たとえば白内障や緑内障の検査のために、少なくとも月に1回は眼科の検査を受けてください。
6. やはり、早期治療がよい!
糖尿病は働き盛りの年代に発症しやすい病気なので、発症が軽いうちならば治療に要する時間は少なくてすみます。その上、早期治療は精神的にも、さらには経済的にも負担が軽くてすむのです。

網膜症の治療法

単純網膜症(注意)
内科的な血糖のコントロールが治療の第一歩です。それとともに止血剤や血管拡張剤などの内服薬を投与して、経過観察を行います。
前増殖網膜症(やや危険) 新生血管の発生を防ぐために「レーザー光凝固術」を行います。この時期を逃さないことが、治療のポイントとなります。レーザー光凝固は入院せずに外来でできます。
増殖網膜症(危険) ここまで進行すると、光凝固法での治療は難しく、外科的な硝子体手術が行われます。硝子体の濁りや網膜剥離は60〜70%が治りますが、完全な視力の回復は難しいのが現状です。
7. 定期検査を忘れずに
「網膜症」やその他の合併症の予防は、血糖コントロールが基本です。それには、健康な人よりも一層健康的な生活をすること、すなわち自己管理が欠かせません。

日常生活での注意点

  • 1.食品交換表を活用し、バランスよく食べる。
  • 2.医師の指導に従って、自分の症状にあった適度な運動をする。
  • 3.ぐっすり眠って、心身ともにリラックスする。
  • 4.お酒とたばこは努めて控え目にする。
  • 5.内科・眼科で定期的に検査を受ける。