眼内コンタクトレンズ(ICL)
最近、新しい屈折矯正技術として話題になっている「眼内コンタクトレンズ(ICL)治療」。“角膜を削らずに目の中にレンズを入れることで視力を取り戻せる”“日帰りでも手術が受けられる”といった良い評判を聞きますよね。
一方で、手術というと潜在的なリスクについても気になるところ。「もっと眼内コンタクトレンズ(ICL)治療の特徴について知りたい」「治療のリスクはないの?」など、治療への疑問や漠然とした不安を抱えている方もいるでしょう。
そこで今回は、「眼内コンタクトレンズ(ICL)治療」の特徴やリスクについて詳しくご紹介します。
眼内コンタクトレンズ(ICL)治療とは
「眼内コンタクトレンズ(ICL)治療」は、角膜を削って視力を向上させる従来のレーシック治療とは異なり、角膜を削らずに目の中に直接レンズ(ICL)を入れることで、近視・遠視・乱視を矯正する治療法です。
ちなみに「ICL」は、生体適合性が高いシリコンやコラマーなどの軟らかい素材で作られたレンズを指します。幅広いレンズバリエーションがあり、強度の近視や遠視に対応したものや、中には紫外線をカットするレンズ、厚生労働省から認可を受けているレンズもあります。
手術時間も両眼20〜30分程度の日帰り手術で済むことから、最近注目を集めている新しい視力矯正技術です。一般的に行われている白内障手術をベースに、近視矯正法へと発展したものと言われています。
眼内コンタクトレンズ(ICL)の特徴
眼内コンタクトレンズ治療は入れ替え可能
角膜を削るレーシックとは異なり、「眼内コンタクトレンズ(ICL)治療」は角膜を削る必要がありません。そのため、「元に戻せる」ことが最大のメリットです。
例えばICL(レンズ)を挿入した後、度数やサイズの変更が必要な場合でも、入れ替えることができます。
また万一、不具合が生じた場合でも、医師によってICLを取り出すことができます。
ドライアイになりにくい
角膜を削らない「眼内コンタクトレンズ(ICL)治療」では、角膜知覚の低下が起こりにくいため、レーシックよりも術後にドライアイの症状が起こりにくいのも特徴です。
メンテナンス不要
一度施術したら、日々のメンテナンスは不要です。毎朝・毎晩の着脱の手間がありませんし、わずらわしさから解放されます。
シャープでクリアな見え方
最近のレンズはハロ・グレア現象※が起こりにくく、日中も夜間も見え方が変わらないのも魅力です。さまざまな視力矯正手術の中で、日中も夜間も見え方が変わらず、シャープかつクリアに見えます。
ただし、対向車線のライトや夜間に強く光が差し込むような場所の場合、光の輪が出てくることがあります。
※ハロ・グレア現象とは、術後の角膜において光の屈折異常が発生することで生じる現象のこと。本来の光よりも眩しく感じたり、にじんで見えたりします。
手術時間は20〜30分程度
手術時間がとても短く、日帰りが可能です。一般的に手術時間は両眼20〜30分程度で終わります。忙しい人にもおすすめの視力矯正法です。
レーシックを受けられない方も施術可能
「眼内コンタクトレンズ(ICL)治療」は、レーシックのように角膜を削らないため、角膜が薄い、強度近視、軽度の円錐角膜などでレーシックが受けられない方でも施術が可能です。
ただし、年齢制限があり、大体21〜50歳までが対象です。例外として、老眼対策を考慮した度数合わせで医師が良好と判断した場合に、50~55歳程度まで適応になることもあります。
ICL認定医が施術
資格がいらないレーシック手術とは異なり、「眼内コンタクトレンズ(ICL)治療」は認定を受けたICL認定医が行います。
術者は、ICL認定講習を受講して、さらに認定医インストラクター医師の立ち会いのもとで手術を行い、ICL認定を取得した医師だけが施術するので安心です。
眼内コンタクトレンズ(ICL)の手術手順
- ①ホームページから適応検査のご予約
ご予約はこちら
※受診日前24時間以上前からコンタクトレンズの装用中止 - ②適応検査
予約日にご来院いただき、ICL手術の適応があるかを検査します(適応検査料5,000円)
適応となった場合、今後の詳細な流れやメリットやデメリット、またリスクについての説明をいたします。
術前検査の日程と合わせて手術日の仮予約をいたします。
※手術日は術前検査の結果により変更となる場合もあります。 - ③術前検査
眼内レンズ選択のための術前検査を行います。
精密かつ正確な視力データが必要なため検査は複数回行う場合があります。その後レンズを発注いたします。
(初回術前検査時に検査料+レンズ発注料を合わせて55,000円いただきます) - ④手術
眼内コンタクトレンズ(ICL)の費用
- 料金
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片眼30万円(税込み) *乱視有32万円
両眼60万円(税込み) *乱視有64万円料金はレンズの度数に関係なく一律となります※レンズ発注までにお支払いいただく6万円が含まれます。
※ICL手術は自費診療のため、各種公的医療保険の適用外となります。
分割払いは、ご利用のクレジットカード会社の規定に基づいて承ります。
- 保証期間
- 1年間(術後4回まで無料となり、その後は保険診療としてアフターケアをさせていただきます。)
- 追加施術
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- レンズ入替え
- 1年以内 サイズ・度数変更とも無料
1年以降は通常料金の 50%
- レンズ取り出し
- 期間に関係なく無料
- 定期検診
- 翌日、1週間後、1か月後、3か月後、6か月後、1年後、
以後1年ごとを推奨(術後4回まで無料となり、その後は保険診療としてアフターケアをさせていただきます。)
眼内コンタクトレンズ(ICL)のリスク
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度数ずれ
「眼内コンタクトレンズ(ICL)治療」は、眼の中へ器具を入れたり、レンズの挿入を行います。そのため、術中・術後の感染症にかかる可能性は0ではありません。
非常に稀ですが、炎症や角膜内皮減少、高眼圧、白内障などの合併症が起こった場合は、追加の手術処置が必要になることも。手術直後は、担当医師の指示によく従って生活しましょう。 -
感染症リスク
リスクというよりもデメリットですが、「眼内コンタクトレンズ(ICL)治療」は、自由診療なので費用が高め。
両眼で平均70〜100万円程度が相場です。厚生労働省に認可された治療法ではありますが、レーシックと同じく健康保険が適用されません。
ただし、保険会社によっては医療保険が適用されることもあります。詳しくは保険会社に問い合わせてみるといいでしょう。