屈折矯正について
屈折矯正とは?
屈折矯正とは眼の病気を指す言葉ではなく、視力における様々な障害を正す手法のことを指します。
屈折異常と呼ばれる症状が発症した場合などに取り入れられる、一般的になじみのあるレーシック手術は屈折矯正の手法と言えるでしょう。
また、屈折矯正を行うことで視力低下の改善などの効果が期待できます。
屈折矯正の症状と原因
屈折矯正が必要となる視力の異常をきたした場合、主に以下の症状が確認できます。
- 近視
- 遠視
- 乱視
- 老眼
近視は近くの物にしか眼のピントが合わなくなる症状で、遠視は遠くの物にしかピントが合わなくなります。
乱視は近視でも遠視でも起こり得る症状で、老眼は加齢とともに視力が低下する症状のことを指すでしょう。
屈折矯正はこれらの症状を改善する目的で執り行われる治療法で、治療を受けると上記症状の改善が期待できます。
一例ではありますが、近視は眼が捉えた情報を網膜に達するよりも早い位置でピントを合わせるため、近くの物は見えやすく遠くの物は見えづらくなるでしょう。
その「網膜に達するよりも早い位置でピントを合わせる」という症状を改善するために屈折矯正が行われます。
近視などの原因は多岐に渡りますが、代表的な原因は以下の通りです。
- パソコンやスマートフォンの見過ぎ
- 遺伝
- 加齢による眼の機能低下
- 他の眼の病気による影響
近視や遠視などが要因となり失明に至るケースはなく、メガネやコンタクトレンズを装着して視界が良好になるのであれば、屈折矯正の治療を必要としないケースも多いでしょう。
屈折矯正に興味のある方は、専門の眼科医に相談し、自身の視力矯正に適しているかチェックしてもらってください。
屈折矯正の手術・対策
屈折矯正はその歴史が深いことから、様々な手法が確立されています。
冒頭でもお伝えした通り、多くの方にとってなじみが深いのがレーシック手術と言えるのではないでしょうか。
その他にも以下のような手法があります。
- PRK
- ReLEx
- 有水晶体内レンズ
多くの眼科医ではレーシック手術が一般的となっている風潮がありますので、予備知識としてその他の手法も頭の片隅に入れておいてください。
また、屈折矯正の手術には術後の合併症などを引き起こす可能性も考えられます。
感染症やドライアイなど、治療をすれば比較的軽度で済む病気もあれば、ごくまれに白内障などの重大な病気を引き起こすケースも皆無ではありません。
そのため、レーシック以外の手法で屈折矯正手術を受ける場合には、術後におけるリスクを知識として備えておく必要があるでしょう。
近視や遠視の対策法として、画期的な方法はありません。
現代の日本において、テレビやパソコン、スマートフォンを一切見ないで生活を送ることは難しく感じられますし、読書でも近視になるケースはあります。
そのため、常に眼を酷使するのではなく、眼を休める時間を意識的に作ることが効果的と言えるのではないでしょうか。
屈折矯正はレーシックを代表として多くの方に知られている傾向にありますが、費用などの観点からまだ受けたくても受けられない方も多いでしょう。
しかし、日常生活に支障をきたすほどの視力低下が見られた場合には、積極的に受けることを考える必要もあります。
眼科医とよく相談し、快適な生活を送れるよう努めてみてください。